2011年、ラストライブ「学校ライブ2011〜みんなのうた〜」
クリスマスの日は、今年最後のライブ。
「学校ライブ2011〜みんなのうた〜」
文化庁・文科省の事業で、全国各地の小中高生と行っている、
歌作りのワークショップ。
2008年の山口県熊毛南高校上関分校から始まり、
2009年、奄美大島宇検村の久志小中学校、
2010年、東京都八丈島の三原中学校、
今年は5校、徳島県西祖谷中学校、香川県陶小学校、奄美大島名柄小中学校、
奄美大島阿室小中学校、そして2度目の奄美大島久志小中学校と、
2クラスあった学校も含め、振り返ってみると、
全部で9曲のオリジナリティーあふれる歌が生まれました。
それぞれの学校で生徒達に歌われている歌ですが、
みなさんにも生徒たちの想いをぜひ聴いて欲しいと思い、開催しました。
会場は、5年ぶりの世田谷ものづくり学校2年A組の教室。
廃校となった中学校を再生し、元々教室として使われていた場所に、
カフェや、アート関係の会社などが入っていて、来るだけでわくわくする場所。
2年A組の教室は、まさに学校の教室がそのまま残されているので、
生徒達との歌を聞いてもらうのに、一番伝わるかなと思い、この場所を選びました。
教室は、児童席、保護者席とお客さんがいっぱいで、
本当に授業参観みたいな雰囲気。
カーテンから差し込む日差し、使い込まれた黒板。
落書きの机と、教室の窓の外、変わっていく空の色。
お客さんは、久しぶりの教室に、
中学時代に戻ったような気持ちになった方もいたんじゃないかな?
なんだか楽しそうに見えました。
そうそう!
ライブ後に知ったのですが、お客さんの中には、
なんと世田谷ものづくり学校になる前の、
世田谷区立池尻中学校の卒業生の方もいらっしゃいました。
す、すごくないですか!?
これには感動しました。
廃校になっても、違う形で校舎が残り、再生するってなんかうれしいですよね。
歌っている間、生徒達のユニークな歌詞に、
お客さんがほほえんだり、うんうんと頷いたりする反応を見るのが、
すごく楽しかった。
生徒達のかわいらしい表現や、大人には考えつかない独特の視線、
地元や友達、人を想う素直な気持ち。
それぞれの学校でしか出せないよさが、形になったなと、改めて思いました。
生徒達とのことを話したり、歌を伝えることが、
なんだか誇らしかったです。
今年最後のライブは、いつもとちょっと違ったスタイルだったけど、
一年の締めくくり、生徒達の言葉を胸に、お客さんの笑顔に見守られて、
あたたかく気持ちのいい時間になりました。
伝えられることの尊さ、受け取ってもらえることのありがたさ、
これからも大事に、来年も歌を届けていきます。
ありがとう。