仲間とともに☆卒業式ライブ

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フジテレビ「めざましテレビ」や、スポーツ報知新聞、
上にあるニュースを見てご存じの方も多いと思うのですが、
実は私、3月1日、山口県上関にある島、長島にある高校で卒業式ライブを行いました。
山口県立熊毛南高等学校上関分校。
来年廃校になる高校です。
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教室の黒板は、飾り付けされて、メッセージが。
私もメッセージを残しました。
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私の母校ではありませんが、全く知らない学校に歌を歌いに来たわけではありません。
この学校には、ご縁があって卒業生に歌を届けに来ました。
かっこよく言えば、教え子ですが、
私にとっては歌を一緒に作った仲間がいる学校という感じです。
昨年9月、文化庁からお話を頂き、「言葉を考える体験事業」で講師として、
2日間、上関分校を訪れました。
廃校になることが決まっていて、すでに生徒の募集は停止になっており、
3年生と2年生合わせて19人しかいませんでした。
その19人の生徒と一緒に、歌を作る。という特別授業。
初日はなかなか心を開いてもらえず、悪戦苦闘しました。
歌にして残したい言葉、気持ち、この学校に来てよかったこと、
感じたこと、好きな場所など、ひとりひとりの生徒にメモを出してもらい、
集めた言葉をなるべくそのまま、全員の言葉を歌詞にしてまとめ、
徹夜して、それに合う曲をつけて歌にしました。
次の日、その歌を披露し、みんなと一緒にできあがった歌を歌い、
やっと心と心がうち解け合うことができたのですが、
そこにたどり着くには、本当にいろんなことや、想いがあったのです。(ブログ参照
半年ぶりに再会した、みんなは卒業式の前なのに、
しんみりした様子もなく、なんだか楽しそう。
私は、みんなの笑顔を見ることができて、うれしくなりました。
実際に事業を行った、思い出の図書室で、まず、みんなで一緒に作った歌、
「Say You Say ~仲間とともに~」を歌いました。
なんだか一緒に歌いたそうに、もじもじしている姿を見て、
一緒に歌おう!と提案して歌いました。
まだ照れている部分は残っているけど、しっかり声を出してくれている男子も、
うれしそうに歌う女子の姿もありました。
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心が通じ合えなくて、焦ったり、困ったり、
自分にはみんなをまとめるなんて向いてない、もう生徒と関わるのが嫌だ!と、
逃げ出したいと思った初日。
でも、生徒を信じたい、もっと自分から積極的に近づこう、そう決めて、
本音でぶつかった2日目。
生徒は、別人のように、「なっちゃん、大好き!」と、
話しかけたり、一緒に歌を歌ったり、素直な笑顔を見せてくれました。
あの日、生徒と関わることをあきらめないでよかった。
あきらめていたら、また歌を届けに行きたいとも思わなかっただろうし、
生徒と出逢えてよかったとも思えなかったかもしれない。
生徒も、これから社会に出て、いろんな人と出会い、
人間関係で悩むこともあるかもしれない。
でも、心を通わせること、自分を理解してもらうこと、
相手を理解すること、あきらめずに進んでいってほしい。
きっとわかりあえたとき、うれしい気持ちになると思うから。
出逢えてよかった、あきらめないでよかったと、心から思えると思うから。
そして最後に、力いっぱい生きて欲しいと想いを込めて、
「春空 -ハルソラ-」を贈りました。
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花束と一緒に、生徒の素直な想いをもらいました。
「僕らはシャイで、思っていることをなかなか口にできなかったけど、
 石野田さんは、あきらめない気持ちと、幸せを運んでくれました。
 僕らの人生にも、石野田さんが強烈に残っています。」
うれしくて、涙が出そうでした。
想いを言葉にして伝えてくれて、ありがとうという気持ちでいっぱいでした。
私の人生28年間の中、今日を合わせてたった3日間しか、
みんなと一緒にいる時間はなかったけど、
心にはしっかりとみんなが刻まれています。
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卒業式は、とても感動しました。
来賓として、みんなの卒業を見届けさせて頂いたんですが、
式の冒頭、いきなり「言葉を考える体験事業」のもようが記録されている
DVDがスクリーンに映し出され、「春空 -ハルソラ-」が流れました。
そして、卒業生が入場。
卒業生14人、一人一人に、卒業証書授与をするんですが、
その時流れる曲は、音楽の先生の生ピアノの伴奏。
しかも、一人一人曲が違うんです!
先生の粋なはからいなのかな?と思って感動していたんですが、
後で話を伺ったら、生徒一人一人が、好きな曲や弾いて欲しい曲を、
リクエストしていたんだそうです。
なんてステキなんだろう!
それぞれ個性的でとっても感動しました。
さらに、在校生が卒業生に送る、送辞では、
型にはまったおきまりのフレーズや文章ではなく、
一人一人の先輩にあてたもので、先輩のいいところや思い出を、
まるでラブレターを送るように、話していました。
読んでいる本人も、卒業生も大泣きで、
私も、先輩想いな2年生の姿に涙があふれました。
卒業生から在校生に送る、答辞では、みんなの3年間を知ることができてうれしかったし、
それに加えて、みんなで作った「Say You Say ~仲間とともに~」が、
伴奏で流れていて、泣けてきちゃいました。
19人しかいなくて、大変だったことも多かったかもしれない。
でも、19人だからできたこと、感じられたこと、
いっぱいあったんじゃないかなと思いました。
とってもいい式だった。
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今回、FM山口の新井道子さんが、取材に来てくれました。
前回の体験事業の時も、番組で取り上げてもらったのですが、
前回から、今日の話、生徒への想いや今日感じたことを、
じっくりと話ました。
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教室の窓から見える花壇には、まだ桜は咲いていなかったけど、なんと!
パンジーで出来た、四つ葉のクローバーが!!!
前回来たときはなかったんですよ!
先生が、植え込んでくださったそうです。
私がこの学校に来たという足跡が、残っている気がして、
とてもうれしかったです♪
先生方にも、とてもよくして頂き、再会できてうれしかった。
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卒業式が終わった後、3年生の教室で、みんなと記念撮影。
みんなとこれからの進路のこと、話ました。
「カウントダウンTV見たよ!すごいね!」
「コンビニで歌聴いたよ!あ!なっちゃんだ!ってね」
「時々みんなで、なっちゃんの活躍ぶりを話してるんだよ」
なんて、うれしいこと言ってくれました。
私が一生懸命な姿を見せることで、
生徒にも、「私もあきらめずに、がんばろう!」って思ってもらえるように、
しっかりがんばろうと、改めて思いました。
口だけではなく、やっぱり態度で示さなくては!
まさに、「春空 -ハルソラ-」に込めた歌と同じ気持ちです。
みんな、出逢えてよかったよ!ありがとう!
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「Say You Say 〜仲間とともに〜」
作詞 : 山口県立熊毛南高等学校 上関分校 生徒のみんな、石野田奈津代
作曲 : 石野田奈津代
雨の日や曇りの日は
ちょっと憂うつになってた
忘れたい過去を思い出しながら
心の中を閉ざしていた
何度も何度も 来るのがイヤだった学校だけど
今では この風が気持ちいい
教室の窓から見える青い空
海を見るのが好きだった
バームクーヘンみたいで うまそうなグラウンドは
むしょうに走りたくなる 熱くなれる場所
笑いあえた 語りあえた
何気ない日々が
大切な思い出に いつか変わるだろう
照れくさくて 恥ずかしくて
いつも言えなかった
でも 素直に伝えるよ
ありがとう
春の日の登下校 坂道 満開の桜も
今度見る時は 最後になるんだね
帰り道 橋の上 風を感じ海を見ていた
いいことも悪いことも すべて意味がある
もうすぐ学校はなくなるけれど
先生や友達と出逢えたこと
ずっとずっと忘れないように みんなの言葉
この胸にぎゅっと抱いて 今うたうよ
笑いあえた 語りあえた
何気ない日々が
大切な思い出に いつか変わるだろう
うれしかった 楽しかった
仲間がいたから
一人で歩いていけるよ
ありがとう

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