石野田奈津代コンサート「さくら」
3月22日、東京では桜の開花が宣言されました!
コンサート会場となった「TOKYO FM HALL」
すぐそばの皇居付近のソメイヨシノも、ちらほら咲き始めていました♪
タイトル未定だったコンサート。当日発表したのですが、
コンサートタイトルは、石野田奈津代コンサート「さくら」。
開花宣言が出たからじゃなく3月の頭頃に決めました。
なんというミラクルなタイミング!
桜がコンサートにちゃんとタイミングを合わせたんだよ〜♪
と、微笑んでいるように私には見えました。
毎年同じ場所に立ち続け、少しずつ成長しながら、花を咲かせる桜のように、
私自身、毎年歌って伝えていきたい歌、
そして、10年後も聴いてもらえる歌を届けたいという想いから、
「さくら」というタイトルをつけました。
2月初めにひいた風邪に始まり、気管支炎になり、
咳のしすぎから、声帯炎という病気になり、
一時はまったく声が出せない状態になりました。
さらに喉にポリープができてしまい、声をうまく出すことができませんでした。
もしかしたら、もう歌が歌えないかもしれないと思い、
不安と焦る気持ちの毎日でした。
最近やっと話すことはできるようになったのですが、歌は歌えないまま。
ポリープがなくなり、音程をとったり、歌の高音部分を出したりと、
歌えるようになったのが、コンサートの3日前でした。
歌を通して、自分の想いをちゃんと伝えることができるだろうか。
最後まで、歌えるだろうか。
お客さんに楽しんでもらえるんだろうか。
不安な気持ちと同時に、チケットは完売していて、
たくさんのお客さんが私の歌を聴きに来てくれるといううれしさ。
今できる、私の精一杯を伝えようと、コンサートにのぞみました。
イズミカワソラさんのピアノも、雨宮麻未子ちゃんのバイオリンも、
私の歌を援護してくれているようで頼もしかったし、
目が合うたび笑顔で返してくれて、大丈夫だよって言ってくれているようで、
心を落ち着けて歌うことができました。
途中、声を復活させるため、吸入しにいったんステージを降りたときには、
急きょソラさんに歌まで歌ってもらいました。
3年ほど前、ソラさんと一緒に作った「月夜にオリオン」。
突然のお願いに動揺しながらも、かわいい歌声で場を和ませてくれ、
それに寄り添うようにバイオリンを弾いてくれたあめまはん(雨宮ちゃん)。
二人とも、あたたかい春風のようでした。
声がかすれて、お客さんをひやひやさせてしまったり、
聞き苦しいところもあったと思いますが、
最後の最後まで、見守るように聴いてくださり、
時には笑い飛ばしてくれて、
お客さんから、いっぱいあったかい空気が伝わってきていました。
目の前にお客さんがいたから、最後まで全力で歌えたんだと思います。
あんなに大きくて、心のこもった、鳴りやまない拍手をもらったこと、
私にはもったいないと思ったけど、本当にうれしかったです。
ありがとう。
ヘタクソでも伝えようとする気持ちが、お客さんに届いたと、思っていいのかな。
アンケートにも想いを綴ってくれてありがとう。
大事に大事に読ませてもらいました。
次は、完治した声で、心配させず、歌を届けられるよう引き続き安静にします!
コンサートに来てくださった記念に、
一人一枚ずつ、持っていてほしいと思い、手作りした「さくら記念カード」。
鳥につつかれて落ちていた桜を拾い集め、押し花にして、カードにしました。
花の色は少しずつ色あせていくけど、
ずっと持っていてくれたらうれしいです。
テレビ番組「泣ける歌」で出逢った俳優の宇梶剛士さんも見に来てくださったり、
インディーズ時代から応援してくださっているChageさんからお花が!
ありがとうございました!!
そしてなにより、
私の歌を楽しみに、聴きに来てくださった皆さん!!!
終演後はお見送りをしたのですが、喉を休ませるため、
マスクに、吹き出しで「ありがとう」という気持ち書き、
体全体を使ってを伝えました。
みんな、本当にありがとう!!