これまでに、文化庁や文科省の事業で、全国の小中高生と歌を作ってきました。
今年7月には、徳島県の西祖谷中学校の生徒や近隣の小学生と一緒に歌作りをしました。
そして、今年2つ目の学校は、香川県綾川町立陶小学校。
綾川町は、讃岐うどん発祥の地とよばれているそうですが、
きれいな三角形をした山と、黄金色に輝く田んぼが美しい、
のどかな町の中に学校があります。
全校生徒は、369名と、人見知りしない元気いっぱいの生徒達。
今回は、5年生の2クラスの生徒と一緒に歌を作るためにやってきました。
で、これまで、いろいろな学校に行ったのですが、
まず、変わってる！と思ったのは、組の名前。
大体は、1組、2組とか、A組、B組とかで分けられると思うんですが、
陶小学校は、松組と、竹組。
このあたりでは、昔から定着しているそうで、代々松組と竹組なんだそうです。
みんなから見たら、1組とかB組とかの方が、変わってると思うのかな？

中休みのことを、“青空タイム”と呼んでいたり、
毎週水曜日だけ掃除の時間を無くして、お昼休みを長く取っているんですが、
その時間のことを“ゼッコーチョータイム”と呼んでいたりします。
その他にも、歯磨きタイムには、歯磨きの歌が流れて、
「最後は右下の犬歯だよ〜♪」みたいな、その歌の歌詞に合わせて全員で歯を磨くとか、
“黙目清掃”と言って、一言もしゃべらずに掃除をするという決まりがあったりします。
なんだか、ユニークで楽しそう。
私の小学校では、掃除の時間はいつもクラッシックがかかっていて、
その曲に合わせて、踊りながら掃除をしていたので、ものすごく静かに感じたなぁ。
給食の時間はなんと！全校生徒全員で食べるっ！
ランチルームという場所があって、1班に1年生から6年生までが混ざって座る。
そこに私も加えてもらって、みんなと仲良くなりたいな♪と思っていろいろ話しかけたら、
みんな「はい」とか、うなずくだけで、全然話しをしてくれない。
人見知り！？と思いつつ、他の班を見渡したら、みんな黙々と食べている。
あれ？「もしかして、あんまりしゃべっちゃダメなの？」
・・・みんな、私に訴えかける目で、一斉にうなずいた。
ありゃ〜！
ランチタイム20分の間、時間がなくなって食べられなくなる生徒が出ないよう、
最初の10分間は、だまっていただくんだそうです。
いろいろ考えられているんだなぁ。
給食はこのランチルームで作られているそうなんですが、
ボリュームがあって、すごくおいしかった！

今回は、みんなで作る歌のテーマを決めたんですが、
震災について、みんなで考えてみない？と提案すると、
みんな、一生懸命考えてくれました。
私が現地で見てきたこと、出会った人達のことを、プロジェクターを使って説明すると、
みんな、食い入るように見ていました。
気になることがあると、バシバシ質問してきたり、
一人で考える時間も、一気に集中して考えたり、一生懸命な子たちだなと思いました。
みんなで震災について考えたり、意見を出し合ったりして、
誰に、どんなことを伝えたいか、松組と、竹組で歌のテーマを決めました。
松組は、「東北の人たちに、5年松組でできることを伝えたい」
竹組は、「自分たちは、命を大切にしようと思った、
　　　　　被災した人には希望や元気を持って欲しい」
次回はいよいよ、歌詞作り。
どんな想いや言葉が出て来るのか楽しみです。

香川と言ったら、いつもお世話になっているFM香川。
ゲスト出演の予定はなかったんだけど、
この日は、いつもライブに来てくれたりする、
つばさっちこと、藤澤翼さんの番組の日だったので、
ホテルで自転車を借りて、サテライトスタジオへ遊びに！

たぶん、東京から来るアーティストで、自転車でFM香川に来た人は、
初めてじゃないかな。
高松の道って、自転車と歩道がしっかり分けられていて、すごく走りやすい！
気持ちよかった〜♪
突然の訪問で、びっくりさせてしまいましたが、
DJのつばさっちと、井川達雄さん、久しぶりに会えてうれしかった！
陶小のみんなと作る歌が完成したら、かけてもらえないかな？と思って、
交渉したところ、おもしろそう！と喜んでくれました。
子供達の誰かに伝えたいという気持ちを、少しでも叶えてあげられたらいいな。

とここまでは、実はちょっと前のお話。
9月25日の赤坂BLITZコンサートの翌日から香川に行っていました。
そして今週はずっと奄美大島に行っていました！
奄美はまだまだ夏だった！
奄美の子供達とも歌作りをしてきたのですが、それはまた後日！
10月だけど泳げたよ〜。今年初泳ぎ〜♪

来週は、陶小学校の5年生と歌詞作りのため、再び香川へ。
今月は、ライブよりも、先生が多い石野田です。
来週の給食のメニューは何かなぁ〜♪