さかもっちゃんと、亘理町はらこめしツアー

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11月、さかもっちゃんこと、坂本サトル氏とツアーにまわります!
石野田奈津代&坂本サトル、ジョイントツアー2011
「凸凹二人旅~サトルとナツヨ~」
さかもっちゃんとは、12年前からのつきあいで、何度かツアーにまわったり、
セッションしたことはあるけど、二人でまわるのは初めて。
東京、大阪、仙台と3カ所をまわる旅。
今日から、チケット受付です〜☆
被災地への支援をずっと続けているさかもっちゃんと、
被災地の今を伝えたり、一緒に考えたりしたい。
そんな意気込みを語りながら、
さかもっちゃんのラジオ番組「坂本サトル〜うたのちから〜」にゲスト出演。
さかもっちゃんのブログにもよく登場する、演歌歌手のヨシヒデさんと、
深夜にちょっぴり暴走したトーク、収録しました☆
10/18(火)と10/25(火)20:30〜20:55放送予定です。
FM仙台、FM青森での放送ですが、
「radiko.jp」復興支援プロジェクトがあるので、全国どこでも聴けます!
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そんなさかもっちゃんに運転手をお願いし、
私が災害ボランティアとして活動していた宮城県亘理町へ。
亘理町の秋の味覚と言えば!
名物、『はらこめし』!!!
いくらと鮭がのったごはん!
亘理に行ったら、いろんなお店の前に、『はらこめし』ののぼりが出てました!
9月上旬から、12月上旬までしか食べられないそうなんですが、
鮭に脂がのっていて、今が一番おいしい時期なんだそうです。
この『はらこめし』、お店でももちろん食べられるんですが、
秋になると家庭でよく作られるそうで、それぞれの家庭で、味が違うんだそう。
災害ボランティアをしていたとき、出会った馬場さん。
自身も被災して家をなくしたのに、毎日の様に避難所からボランティアセンターへ通い、
泥かき作業などで使った資材をきれいに洗う作業をしていました。
地元ボランティアさんたちのお食事会に誘ってもらったとき、
私の歌を聴いて「すごくいい!俺の仲間にも聴かせてやってくれ」と言って、
私を避難所に連れて行ってくれた方でもあります。
そんな馬場さんの奥さんが作る『はらこめし』は、すごくおいしいと評判で、
秋になったら、馬場さん家の『はらこめし』が食べたいなぁと思っていました。
そんな馬場さんに電話すると、前日にもかかわらず、
「いいよ、いいよ〜!」と、歓迎してくれました。
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実は私、いくらが苦手だったので、初『はらこめし』に、内心ドキドキだったんですが、
今までのは何だったんだ!?と思うほど、おいしくて、ぺろりと完食!
鮭もふっくらしていて、ご飯も鮭を煮た汁で炊き込んであって、すごくおいしかった!
今は、アパート暮らしをしている馬場さん。
「このまま、アパート暮らしで終わりさ〜」
と、さみしそうに話していたけど、
「こうやってまた、会いに来てくれることが一番うれしい」
そう、話してくれました。
と、そんな話しをしているとき、この日、馬場さん宅に遊びに来ていた
地元のボランティア仲間の大坂さんが、
私が「さかもっちゃん」と呼んでいる目の前にいる人が、
あのアーティスト・坂本サトル氏だと、気づく!!
すると・・・
ラジオ聴いてるよ!とか、いろんな人に電話で報告したり、サイン攻めだったり、
お家にいる一同、大興奮。
そのみんなのテンション上がった空気や、笑顔がたまらなかった!
さかもっちゃん、有名人!大人気!
さらに、さかもっちゃんが、両親の家にいるなんて!?えっ!?
みたいな感じで、馬場さんの娘さんも色紙持参で駆けつける事態に。
みんなが喜んでくれてよかった。
「毎年、はらこめし食べに来なさいね」とか、
「次は、ほっきめしの時に、食べにおいで」と、約束をして別れました。
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亘理町中央児童センターにも。
お世話になった先生や、避難所で私を号泣させたけど、
今やメル友になったセンター長と再会。
いつも会ってるみたいに、自然に話しが弾む。
土曜日で、子供達はあまりいなかったけど、まだまだ忘れずにいてくれて、
元気に歌を歌ってくれた。
亘理は、本当に私のふるさとだなって思った。
会いたい人、大好きな人がいっぱいいる。
帰り道、災害ボランティアで私がお手伝いさせてもらったお宅や、
津波の被害があった沿岸部へ。
海へ近づく程、ダンプカーが増え、津波の爪痕が色濃く残った風景が広がっていました。
そこは、ビルで言ったら、3階くらいの高さに匹敵する程、
積み上げられた瓦礫の集積場になっていました。
草原の様に広がる平地には、よく見ると、そこに家があったことを証明する、
家の基礎や、玄関のタイルの跡が、しっかりと残っていました。
その家のそばに、立て札が。
家主の名前と、メッセージが記されたものでした。
「いつかまたこの地へ」
それは、希望の言葉に見えたけど、同時にとても切なくなった。
今、亘理町では、大きな防潮堤を二つ建設する案が出ているらしいのですが、
その、防潮堤と防潮堤の間に住んでいた児童センターの先生は、
そうなったら、どこに帰ったらいいのか、もうあそこには住めないのかもしれないと、
先が見えない未来が不安だと話していました。
いつも明るく迎えてくれる先生だけど、本当は今も、
すごく複雑な気持ちで過ごしているんだ。
帰りたい場所へ、本当の家に、返してあげてほしい。
亘理町は、仙台いちごで、有名だった場所なんですが、
津波の被害で、ほとんどのいちご農家さんがダメになってしまいました。
私がお手伝いさせてもらったお宅も、いちご農家さんで、
ビニールハウスの骨組みが、無残に引きちぎられ、なぎ倒され、
長いビニールがいろんなものを巻き込んで埋もれていた現場を、
今もよく覚えています。
そんな、いちご農家のお父さん家の前を通りかかると・・・
なにやら、りっぱなビニールハウスが!
もしかして!?と思い、近くまで行くと、元気そうなお父さんが!
うれしくて、走ってお父さんの元へ急ぎました。
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私「お父さん!覚えてないかもだけど、
  私、ボランティアでお父さんのお家、お手伝いさせてもらったんです!」
父「ああ〜!覚えてるよ!あの時は本当に大変だったからね、
  すごく助かったよ!ありがとうね」
私「私、秋になったから、はらこめし食べに行かねば!と思って、東京から来たんだけど、
  お父さん家の前通ったら、なんか立派なビニールハウスできるから、
  もしかしてと思って!いちご、また復活したんだね!?」
父「そうなの!いちごは全部ダメになったけど、山形から苗をもらって、
  3日前に植え付けたばかりなんだ」
そう、うれしそうに話しながら見せてくれた、いちごのハウス。
苗を分けてくれた山形の人、生き生きとしているいちごの苗と、
5月に出会った時よりも、ずっとずっといい顔をしているお父さんを見て、涙が出ました。
「よかった、よかった〜!」何度も言いました。
12月には、真っ赤ないちごが実ります。
父「いちごできる頃、ここに来たら、食べて行って!」
津波の泥じゃなく、畑の泥まみれになった大きなお父さんの手と、かたい握手。
約束ができるって、いいね。
ひとつまたひとつ、約束ができて、
その約束を守ったり、会いに来たりすることが、
喜んでくれることなんだと、わかった。
それが、今私がしたいことだと思った。
そして再び、はらこめし!!!
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お隣角田市から、毎日のようにボランティアに来ていて、
一緒にチームを組んでいた小宮さん。
作業中、車でトイレに連れて行ってくれたり、物資を運ぶのを手伝ってくれたり、
家のお風呂を貸してくれたり、あったかいご飯をごちそうしてくれたり、
すごくお世話になったお父さんみたいな人。
会いたい人に、会いに行く、
会いたい人に、会える。
なんて、すごいことなんだろう。
ご飯をごちそうしてもらったときのお母さんの手料理がとってもおいしくて、
小宮さんの家の『はらこめし』は絶対おいしいはずだ!と、思い、
「はらこめしが食べたいです!」とメールしたら、
「歓迎しますよ!おいでおいで」と、言ってくれた。
馬場さん家の『はらこめし』とは、また少し違った味付け。
小宮さん家のも、すごくおいしい〜〜〜!
いくらがプチプチ弾ける!!!
お昼に食べたばっかりだったけど、こちらもぺろり。
豚汁も最高においしかった!
出迎えてくれた、息子さんと、みんなで記念撮影。
「また、いつでもおいで」笑顔があったかかった。
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東京へ帰るまで、疲れているのにずっと運転してくれたさかもっちゃん。
さかもっちゃんじゃなかったら、こんなワガママ言えなかったし、
本当に楽しかった!
11月のツアーも楽しみだ!
次はどんな約束ができるかな。
ひとまず、いちごが色づくのを楽しみにしよう。

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