尾崎といえば・・・

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5月5日、上野恩賜公園水上音楽堂
「尾崎世界観の日 特別篇」
上野といえば私が高校生の頃からの遊び場で、
友達とお花見したり、お参りに行ったり、骨董市で古カメラを探したり、
美術館に通ったり、とてもなじみ深い場所。
そんな慣れ親しんだ場所での、ライブ!
今回、私を誘ってくださったのは、
クリープハイプというバンドのギターボーカル尾崎世界観さん。
私の中で尾崎といえば、尾崎豊・・・だったのですが、
すっかり尾崎世界観さんがインプットされた日になりました。
ここちいい風がふんわりと吹き抜けるステージにはたくさんのお客さん。
ときどき鳥たちがピチピチ一緒に歌い出したり、
恩賜公園の水が天井にゆらゆら映って、野外ならでは。
じっと聴いてくれるお客さんの中に涙を流している人がいたり、
真剣な表情が見えたり、私の歌、少しだけ届いたかな?
リハーサルの後、お話ししてたら、
私が当時やっていた四ッ谷の路上ライブにも尾崎さんが来ていてくれたことを知り、
最後の曲は急遽アンプラグドで路上ライブみたいに歌いました。
なんだか懐かしい気持ちになった。
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今回、なぜ尾崎世界観さんが私を誘ってくれたのか?
オファーをいただいた時は、はて???なぜ???疑問がいっぱい。
尾崎さんとは面識もない。
以前、クリープハイプのラジオで私の「温度」がかかっているというのをスタッフから聞き、
なぜ!?と思っていました。
ラジオスタッフの人が好きなのか、それともクリープハイプの誰かが私の歌を好きなのか・・・
今回、ライブのお誘いをいただいて、やっぱり尾崎さんが私の歌を好きなのかも!?と、
ネットでいろいろ検索してみたら、
どうやら私が昔やっていた「いしのだなつよのオールナイトニッポンR」を
聴いていてくれたとか。その後私のライブにも来てくれていたとか。
事前に尾崎さんに手紙を書いて、メールで送っていたものの、
返事は来ず、真相はわからないまま、本番当日。
実際にお会いした尾崎さんはなんだか少し照れくさそうで、
長い前髪からちらりと見える笑顔がやわらかくてステキでした。
尾崎さんといろいろお話ししたところ、
中学生の頃、私のラジオを聴いていてくれて、私の歌を知ったのだそう。
毎回生歌弾き語りをやっていて、そこだけを録音して何度も聞いていたんだそう。
私が当時載っていた雑誌を持っていたり、
私が主演したインディーズ映画「だれも知らない夏の空」を見に来ていてくれていたり、
昔、私の歌をたくさん聴いて、ライブにもきてくれていたと知りびっくり。
「いしのだなつよ」時代の歌が好きで、
その当時よく私の歌を聴いていてくれていたファンの人はたくさんいたけど、
「石野田奈津代」表記になってからはあまり知らないとか、ライブに行かなくなったとか、
逆に今の石野田奈津代しか知らないファンの方とか、
デビューしてからず〜〜〜〜っと変わらず好きで応援し続けてくれているファンの方とか、
ファンと一言で言っても、いろいろあるのだけど、
尾崎さんはラジオで「温度」をかけてくれていたので、
「いしのだなつよ」時代の歌が好きだったのかな?と思っていました。
が!!!
昨年11月に開催した7日間連続のワンマンライブにも来てくれたと聞き、
めっちゃ驚きました。
最近の私のライブにも来てくれていた!?
しかも、めちゃめちゃ忙しそうなのに!?
仕事をしているお客さんが多いので、土日のライブが多い私。
クリープハイプも土日のライブが多いから、
なかなか行きたくても行けなかったそう。
これは、かなり私の歌を好きでいてくれていると伝わりました。
それで、なんだか、感激というか、感慨深いというか。
私がオールナイトニッポンRをやっていたのは1999年4月〜2000年9月までの1年半。
もう17年も前のこと。
深夜3時〜4時の深い時間に、がっつり聴いていてくれた中学生の少年が、
私の歌を好きになってくれて、
大人になって、自分で歌を作って歌うようになって、
バンドで成功して私よりもずっとずっと大きくなって売れて、
忙しい中でも私のライブに来てくれて、
そして、大きなステージに私を呼んでくれるなんて。
なんてうれしいことなんだろう。
私ももう少し一線を張れるようなアーティストだったらもっとかっこよかったのだけど、
今できる自分で精一杯歌いました。
初めて見た尾崎世界観さんのステージは、
心の叫びの様な、渦巻いている想いが全身を駆け抜けて、
ギターに伝わって、情熱的に、
素直な気持ちが伝わってくるライブでした。
一番手の椎木知仁さんは愛嬌があって、
お客さんとのやりとりを楽しんでいるように見えて、若い頃の自分を見ているみたいだった。
YO-KINGさんのステージは貫禄があるどくとくの世界が心地よくて、
私もあんな風にお客さんを力ませずに自分の世界が出せればいいのになって感じた。
とにかく、それぞれに素晴らしいアーティストのライブを
私もお客さんとして楽しませてもらいました。
打ち上げの席では、お酒の力も加わってか、
過去に私のライブに何度も来てくれている話や、
あの歌が好きとか、あの時のライブはこうだったとか、いろいろ教えてくれました。
私よりも、私の音楽人生を知っているみたいな感じ。
事前に送ったお手紙は届いていたけど、なぜ返信をくれなかったのかと聞くと、
「ガチファンはいろいろあるんですよ」
だって。そうなのか。
左は一番手で出演した椎木知仁さん。写真には写らない程、
実物はもっとかわいいイケメン!
椎木さんは尾崎世界観さんに憧れていて、尾崎さんは彼を弟みたいにかわいがっていて、
尾崎さんは私に質問攻めで3人でず〜〜〜〜っと話し続けてた。
尾崎さんは私のHPもチェックしてくれているようで、
「全然HP更新されないんだもんー、全然ライブないし」とクレームをいただきました。
「ライブやってくださいよ」と何度も言われました。
「なんでもいいんです、知らない曲でも、うれしいんです、そういうもんです。」
尾崎世界観さんは、本物の私のファンでした。
こんなに私の歌を好きでいつづけてくれるなんて。
とてもうれしい夜。
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実は、5月1日からまたノルウェーに行く予定でチケットを取っていたのだけど、
今回、オファーをいただいて、尾崎さんが私の歌を好きらしいというのを知り、
急遽チケットをキャンセルして、出演した今回のイベント。
キャンセルして本当によかった。お話しできてよかった。
本当はだまっているつもりだったけど、
実は、昨年の7daysライブの後も、スリランカへ、
今年1月にはタイ・カンボジアへ、
2月はベトナムに行っていた私。
明日から、ノルウェー・チェコ・オーストリア・イングランドと、
また1ヶ月旅に出ます。
やりたいこと、宝石採掘もやるけど、ライブもやろう!!
待っていてくれる人がまだいるんだよね。
もう少し応えたい!!!と強く思った、
尾崎世界観の日。

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