私のふるさと
私は今、神津島にいます。
東京から船で12時間。
一年半ぶりのふるさとの海は、
変わらずに、宝石みたいに輝いていた。
家族全員が、お正月にそろうのは、本当に10年ぶりくらい。
今年は、震災が起こって、
私もがれきの運び出しなどの災害ボランティアで現地へ行きましたが、
その時も、お手伝いさせていただいたお家の家族が、
お互いを支え合って生きている姿を見て、
ものすごく家族の大切さを知りました。
私だって、いつ大切な家族と会えなくなってしまうかわからないと改めて思いました。
「休みができたら、少しでもいいから帰っておいで」
そう言い続けていた両親の喜ぶ顔が見たい。
だから、どうしても家族と実家で過ごしたかった。
お休みをもらって帰宅した実家。
お正月飾りの付いた玄関、突然の帰宅に驚きながらも、
喜びながら、はしゃぐ母ちゃんの笑顔、
なんにも変わらない家、
でも、庭に植えてあった桜の木は2階の屋根を飛び越す勢い。
なつかしさにひたって、さて、家族みんなでのんびりするか・・・
と思ったら、さっそく大掃除。
えーーーーせっかく帰って来たのに、大掃除!?
と思ったけど、そのいつも通りの感じとか、
お客さん扱いしない所がまたいいなぁと思って、
せっせと大掃除のお手伝い。
みんなでやると、大掃除もなんだか楽しい。
古くなった電球も取り替えて、新しい光りの元、
新しい年を迎えるぞ〜!ってはりきりました。
夕暮れ時。
ずっと見たかった、夕日。
空気が澄んで、くっきりとした水平線がきれいだった。
空を染める、オレンジと雲は、一瞬で変わっていく。
この時期の夕日は、海には沈まないけど、それもまたよかった。
親戚の挨拶回りに、手土産を持って出かけたら、
逆に、金目鯛やかつお、自家製のたくわんなどなど・・・
もらいものばっかりしてしまった。
島の良さに思わず、ほっ。
たぶん、釣りに行くよりも、
お家巡りをした方が釣れるんじゃないかなぁ。
3つ目のお家におじゃまするとき、いただいた魚たちを外に置き去りにして、
はとこの子供達と夢中で遊んで帰宅しようとしたら・・・。
事件は起きました。
ビニール袋が破れている!
嫌な予感・・・。
恐る恐る、中をのぞいたら、
立派なかつおが骨になってる!!!!
えーーーーっ!!!まさかっ!!!
そうです。
ねこちゃんたちに、食べられました。
こんなことってあるの!?
あるのが、島だよなぁ。
せっかくのごちそうは、ねこちゃんに持っていかれたけど、
まあ、同じ生き物同士、おすそわけということで。
でも、金目鯛は無事だった!
おいしいお刺身は、私のごちそうになった〜♪
家族で迎える大晦日。
家族で迎えるお正月。
久しぶりで、なつかしくて、とっても愛おしい時間です。
みなさん、よいお年をお迎えください。