私が見た亘理町の今〜2016年春〜

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2016年2月6日。
私にとって約半年ぶりの亘理町(わたりちょう)。
宮城県亘理町は東日本大震災で、
津波の被害を大きく受けた町のひとつです。
今回は私を含めた亘理町の観光親善大使の方々が集まり、
活動報告や、これからの亘理町の町作りの提言などの会議があり、
亘理町へ行ってきました。
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バスで亘理町の現在の復興状況を視察。
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津波の被害を受けた広大な畑を整備し直していたり、
新しく団地が完成していたり、
津波が来た時の避難経路として、新道路の整備が進んでいたり、
津波の被害を受けた学校では、1階部分を吹き抜けにし、
2階以上に教室を設けた新しい校舎が完成していたり。
震災から5年、どこを見ても、
復興に全力を注いでいる町の姿を見ることが出来ました。
私が初めて亘理町へ行ったのは、
震災から約1ヶ月後の4月。
なんでもいい、私にもできることがあるかもしれない、
被災した方々の役にたちたいと強く思い、
参加した災害ボランティア。
その当時の亘理町は、家の壁に津波が来た高さの跡がくっきり残っていたり、
電柱に畳がひっかかっていたり、畑に流された船や車がなぎ倒されていたり、
ショックを受ける様な津波の爪痕が生々しく残っていていました。
今でも同じ場所を通ると、その時の映像がくっきり重なります。
お手伝いさせてもらったお宅の方々があまりにもやさしくて、
衝撃的で、今もずっと心の中に残っています。
亘理町の町は確かに復興が進んでいるけれど、
震災から5年が経った今でも、当時のことを思い出すと胸が痛くなります。
きっと大切な人を亡くされた方、大切な場所やふるさとをなくした方々は、
もっともっと今も癒えることのない想いや、苦しみを抱えているのだと思います。
その気持ちを私が直接どうにかできるわけではないけれど、
亘理町へ足を運び、
亘理町の今を、私が希望だと感じたことを伝えていきたいと思っています。
今回、亘理町で出会った
亘理のおいしいもの、ハッピーなできごと♪
会議の会場となった民宿「浜まつ」さん。
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私は初めておじゃましたのですが、
地元の方にも味が良いと評判です。
津波の被害に遭い、全て建て直し、再スタートさせています。
春はほっき貝を使った「ほっきめし」
秋は鮭といくらの「はらこめし」が有名な亘理町。
今回はほっきめしをいただきました♪
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桜色に色づき見た目も美しい、
しゃきっとふんわりと絶妙な食感のほっき貝と、
ご飯にしみこんだ旨みに感激。
これ、おいしすぎてたまらない!!
口に入れるたび、おいしい!とかみしめてしまう味でした。
民宿「浜まつ」さんのほっきめし、ぜひ食べに行ってほしい!!
奥さんのお腹は大きく、予定日をもう過ぎていると言ってたけど、
もう生まれたはず。
新たな命が生まれ、新しい家族が増えて、
笑顔もさらに増えるんだろうなと想像するだけで、幸せな気持ちに♪
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いつも亘理町へ行くと遊びに行っている馬場さん。
元々はボランティア仲間だけど、
馬場さん自身も津波の被害に遭い、お家を流されています。
そんな状況でボランティアとして参加していたと知ったときは、
かなりの衝撃でした。
自分が大変なときに、誰かのために行動するって、
そうそうできることじゃないとので、すごく尊敬しています。
今日はお友達と約束があると言って、名残惜しそうにでかけていったお父さん。
笑顔で見送れるしあわせ。
馬場さんの奥さんとそのままお茶を飲みながら団らん。
以前、前にお家があった場所を見せてくれたお母さん。
「ここに家があったんだよ」
と教えてくれた場所は、砂利で覆われた駐車場のような更地で胸が苦しくなりました。
人のお世話になるのは嫌だと、自分で小さなアパートを借りて、
今もそこに住み続けています。
震災から5年経った今も、
こんな風に、ひょっこり会いに来て、
いろんな話をして、一緒に食べて、お母さんの日常に溶け込めることが、
とてもあったかくてうれしい。
お母さんはそれをうれしいと言ってくれた。
「ただ家にいて、三食ご飯を作る毎日は退屈だから、
 また何かはじめようかな〜」
と目を輝かせたお母さん。
そこには強くてたくましい希望が見えました。
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亘理町といえば、いちご!!
もういっこ、もういっこ!とついつい手が伸びてしまう、
甘くてジューシーな希望のいちご。
帰り際、FMあおぞらにおじゃましていただきました。
生産者シールを見ると、こちらは鈴木さんが作られたいちご♪
私が災害ボランティアでお手伝いさせてもらったいちご農家の太田さんのもありました♪
亘理町にはたくさんのいちご農家さんがありますが、
そのほとんどが津波で壊滅的な被害を受けました。
でも、今は復興し、また亘理町の顔とも言えるいちごを実らせているんです。
う〜〜〜〜ん、今年もこんなに甘くておいしいいちごが実ったんだ!!
がんばりつづけているんだ!!鈴木さん、太田さん、ありがとう!!
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こちらは、亘理町のゆるキャラ「わたりん」と、オコエ選手。
最近、東北楽天ゴールデンイーグルスの選手たちに亘理のいちごを差し入れしたそうで、
亘理町の広報紙にもその記事が大きく載っていました。
選手のみなさんも、亘理のいちごで笑顔満開!
記事には、オコエ選手に観光親善大使のオファーを出したと書かれていました。
亘理町、攻めてます!
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亘理のいちごを使ったワイン「夢みる乙女」
甘酸っぱいさわやかな味が広がると評判で、
食前酒やデザートワインにおすすめされています。
亘理のいちごをまるごと浮かべて、飲んでみたい♪
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せとやさんの「仙台いちごカステラ」
見た目も春らしくピンクでかわいい。
ふんわりとしっとりとした生地で、
口に入れるといちごのさわやかな風味が広がる〜♪
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「わたり温泉鳥の海ローションしっとり」
震災以前から人気があった商品らしいのですが、
震災により温泉の成分が変化し、肌に良い成分が増したそうです。
その温泉水を使ったローション。
名前の通り、しっとり♪
私は顔以外にも腕や足などにスプレーして、
冬のカサカサマスクメロン対策として使っています♪
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亘理町へ行くたび、知らなかった亘理の名産やおいしいものに出会います。
これからも亘理町へ足を運びながら、
出会った人達との交流を続け、
まだまだ知らない亘理の魅力や亘理町の今を伝えていきたいと思っています。

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