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03月11日
宮城県亘理町に行ってきました

震災から今日で4年。

怖くて、悲しくてたまらなくて、
ただニュースを見ているだけで、
何もできなかったあの日。
今でもよく覚えています。

3月8日(日)、宮城県亘理町のイベント
「伊達なわたりまるごとフェア」に行ってきました。

亘理町(わたりちょう)は、津波の被害に遭い、
私が災害ボランティアとして、お手伝いに行っていた町です。

震災後、毎日報道される被害の深刻さに、
胸を痛め、自分も何かできないか考え、
一人の人間として、何かお手伝いしたいと思い、
参加した災害ボランティア。
その行き先が、たまたま亘理町でした。

実際にこの目で見る被害のあった現場は、
想像を超える程の衝撃でした。

津波の被害を受けたお家の片付けや、
家の床下に溜まった泥かきのお手伝いをさせてもらいましたが、
みなさん、ボランティアの私たちにお茶やお菓子を出してくれたり、
あったかい言葉をかけてくれたり、すごく親切にしてくれました。
あの時、自分が大変な時に、こんな風に人にやさしくできるのかな?と、
とても心を打たれ、もっとこの町の人たちの力になりたいと思いました。

テントと寝袋を持って、
約2週間のボランティア活動。
それがきっかけで、避難所で歌わせてもらったり、
子供達と交流したり、
自分のライブツアーで募金を募り、
ファンのみなさんが託してくれたお金を、
今一番何が現地では必要なのか、現地の方からリクエストをもらい、
支援物資を送りました。
そんな活動がきっかけで、
亘理町の観光親善大使のお話しをいただいたのは2013年のこと。
観光大使だなんて、とんでもないと思いました。
私にはたいした知名度もないし、
できることがあっても、とてもささやかだし、
そんな私が役に立つことなどできるか、とても不安でした。
でも、ぜひと何度も声をかけていただきました。
私にできることはすごく小さなことかもしれないけど、
それでも何にか少しでもできることがあれば・・・
亘理町を少しでも多くの人に知ってもらって、
観光客が増えて、町が活気づいたらいいな、
そして、亘理町の人が少しでも笑顔になってくれたらいいなと思い、
受けさせていただきました。
これまでの活動や、亘理町関連のブログはたくさんあるので、
もっと詳しくは、
こちらから、ぜひチェックしてみてください。

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今回、また観光親善大使に任命していただき、
少しでも何かできればと思い、受けさせていただきました。
新しい町長の齋藤貞さんの笑顔がステキすぎます。

亘理町は今年60周年。
少しずつ復興が進んでいて、
わたり温泉「鳥の海」が復活したり、
被害の大きかった荒浜にもふれあい市場が出来ました。

今回は亘理町の魅力と、
亘理で見つけた希望をいろいろレポートします!!

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「まるごとフェア」の会場は大賑わい。
たくさんの人であふれかえっていました。
活気のある亘理町、やっぱりいいな。

私を含め、観光親善大使の中には歌手の方も何人かいらして、
私もステージで歌と今の想いを届けさせてもらいました。
こんな風にステージに立って、目の前の人に歌を届けるのは、
本当に久しぶりだったけど、
まっすぐ真剣に聴いてくださるお客さん、笑顔のお客さんを見て、
あぁ、やっぱりライブっていいなって思いました。

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昨年は世界一周をしていて、
出会う人に日本から来たと伝えると、
「地震や津波は大丈夫だった?」
「とても心配している」
と、声をかけてくれる人がとても多かったです。
その度私は、遠く離れた世界でもこうやって想ってくれる人がいること、
心配してくれいる人がいることに心打たれ、
亘理町の人達に伝えなければと思っていました。
今回イベントの中でみなさんに伝えることができてよかった。

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FMあおぞらで夕方の生放送でも、いっぱいお話ししてきました。
メッセージもいただいて、
待っててくれてたのを感じてとってもうれしかったです。
「おかえり」って本当にあったかい言葉。

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亘理町観光PRキャラクターの「わたりん」!!
かわいくって、みんなの人気者♪
頭には特産物のいちごやお花がてんこ盛り。

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亘理のいちご、だ〜〜〜い好き!!!
希望の味がするんです。
私も津波の被害にあったいちご農家さんのお手伝いに行ったので、
めちゃめちゃだった畑が復興して、
新たな苗から花が咲いていちごが実って、
初めていただきたときには、本当に感激しました。

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今が旬!ほっきめし。
ホッキ貝の炊き込みごはんで、
ホッキのサクッとした食感と出汁がいい感じで、おいしい!

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「みやぎのあられ」
東京スカイツリーのお土産コーナーにも置いてある、
素材の味を活かした、素朴で美味しい、あられなんです。
新作の「ほや味」が出てました。
作って欲しいという依頼があったそうですが、
ほやが好きな人は食べられるけど、どうかな?って心配してましたが、
ほやがちょっぴり苦手な私でも、全然いけました!

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ボランティアセンターでお世話になっていた、
社会福祉協議会では、わたあめの出店♪
やさしさも一緒にふんわり包み込まれた懐かしい味わいと、
スタッフさんたちのあったかい気持ちに癒された〜♪

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今回、亘理町出身の観光親善大使の方が
亘理の「かにみそ」すごく人気があると教えてくれて、
私もゲットしました。
からふと屋さんの「頑固 純かにみそ」
いわゆるあの「かにのみそ」ではなくて、
紅ズワイ蟹の身と熟成味噌で出来ているそうで、
ご飯のお供におすすめ。
なんとも言えぬ濃厚な味わいでした。

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前々から行ってみたいと思っていた、称明寺。
お庭も仏様もとても立派で、気持ちがすっと落ち着きました。
国指定の天然記念物、
樹齢700年というシイノキは根が力強くて、圧倒的な存在感。
昔は中が空洞になっているところがあったそうで、
子供の頃よく中に入って遊んだと、
連れて行ってくれたボランティア仲間のさいとうさんが言っていました。
まるでトトロの世界。

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お寺の中にあった布袋様。
震災の時、瓦礫の中から見つかったそう。
持ち主を捜していたけれど、結局現れず、
木製だったため、瓦礫と一緒に焼却しようと木材が積まれた山に投げたら、
転がって来て、何度やっても足下に転がり戻って来るので、
これは供養してもらわにゃと持って来られたそう。
布袋様、燃やされたくなかったんだね。
傷つきながらも笑う姿に希望を感じました。

そしてそして!!
2012年の亘理町合同追悼式の時にもらって帰った献花。
亘理町で育てられた白菊。
花瓶に飾り続けていたら、やがて根が出てそのまま成長していきました。
昨年世界一周に行くため、実家・神津島の父ちゃんに託したところ、
4ヶ月前、ついに花を咲かせました。
大事に育ててくれた父ちゃんにはもちろん感謝だけど、
あの場限りのはずだった菊の命が続き、
また花を咲かせてくれたなんて、本当にとってもうれしかった。

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いつもおいしいごはんを作って待っていてくれる馬場さん夫妻。
馬場さんは、津波で壊滅的な被害を受けた荒浜地区に住んでいました。
立派だったという家は流されてしまい、もうありません。
それなのに、震災直後お父さんは、ボランティアスタッフとして、
毎日瓦礫や床下の泥出しで使った道具を清掃する作業をしていました。
私が災害ボランティアで初めて出会った時もそうでした。
一生懸命作業をしていたし、話せば笑顔だし、
まさか、被災した方だとは思ってもみませんでした。
もし私が津波で家を流されたら・・・住む場所もなくて、途方に暮れて、
これからどうしようって、いっぱいいっぱいになってる時に、
誰かのために、何か行動するなんてできるかな?
そんな余裕、どう考えたってありません。
でも、馬場さんはそうじゃなかった。
誰かのために、汗を流していたんです。
今、よくよく考えると本当にすごいことだと思います。
何か必要なものはある?と聞いたときも、
「何もいらない。会いに来てくれるだけでうれしい」って笑っていました。
だから私は、その笑顔に会いたくて、次の約束をして、
その約束を守って、また会に来て・・・を続けています。
私のもうひとつの家族です。
これからも繋がっていくし、
亘理町は私の大切な人がいる、大切な場所です。

これからも観光親善大使としてはもちろんですが、
一人の人間として、
亘理町の魅力や亘理町の今を知って、伝え続けたい。
そして、亘理町の小さな希望を見つけて、
届けていきたいと思っています。